データを消さずに「ハードディスクの問題が検出されました」を修理する方法
Windows起動後やパソコン使用時に突然ハードディスクの問題が検出されましたデータの損失を防ぐためにディスク上のファイルを直ちにバックアップしてから、コンピューターの製造元に連絡して、ディスクの修理または交換が必要かどうかを確認してください。と言うエラーの警告ウインドウが表示される場合があります。
ウインドウを閉じてもまたしばらくすると再び表示されます。
windowsを再起動しても同じくエラー警告が表示されます。
これはなぜ表示されるのか。
基本的に故障だからです。
もしSSDが搭載されているパソコンであればSSDの故障です。
SSDとHDD両方搭載されている機種であればどちらかが壊れていると考えます。
どうすれば直るのか
物理的なストレージの障害なので正常なハードディスクへ取り替えてOSを入れれば改善します。
そうすれば以降正常になりますので問題が検出されましたと表示される事はありません。
データを残すためには
修理する際に今までのデータは残せないのか。
メーカーで直すのであれば消えます。
なぜならば単にストレージ部品を取り替えてリカバリインストールで工場出荷時相当のwindowsイメージを導入するからです。
初期状態のwindowsになるだけで今まで保存していたファイルは何も入りません。
ではどうやって消さずに復旧するのか。
今までのデータを丸ごと移植するのです。
いわゆる環境の引越しです。
新しいストレージに移植する事ができるのであれば入れ替えても今までのwindowsが使用できます。
保存データもそのままです。
引越し・丸ごと移植の方法
どのように移植するのか。
それはHDDのクローンを作る事です。
今までのデータをそっくりそのままコピーします。
しかし異常があればコピーできずクローン作成は失敗します。
通常クローンの作成は本来正常な状態だから行える方法です。
では作れないのか。
やりようによっては少々壊れていてもクローンを作れるのです。
できない場合もある
少々と言う事は沢山壊れていたら出来ないのか?
そのとおりです。
セクタ状態が酷ければ丸ごとデータを移植する事は出来ないのです。
できるかできないかはコンディションによります。
しかしやってみないと丸ごと移植出来るかどうかは判りません。
移植を成功させるには早めの処置が重要なのです。
放置すればどんどん壊れていきます。
故障だと受け入れる
この故障は簡単に言えば警告が表示される前から既に問題があった。
壊れていたんだとお考えください。
その壊れ具合が限界に来たので警告が表示されたのだとお考えください。
このような症状のパソコンを当店へ修理する場合はハードディスク交換サービスにて承っております。
依頼される前の準備
修理依頼される場合はまず最低限必要なデータを外付けストレージなりUSBメモリなりに手動でコピーしてください。
消さないで修理できるかどうかはやってみないと判らないからです。
尚、windowsのバックアッププロセスからバックアップするのはお勧めしません。
バックアップが途中で失敗する可能性があるからです。
個々のファイルなりフォルダに対し手動で必要なデータだけコピーした方が間違いございません。
そして以降はパソコンを通電せず駆動させないようお勧め致します。
どんどんセクタが壊れていくリスクがあるからです。
もしデータの退避もままらないような状態なのであればそのまま残せる可能性は低くなってきますが試みる事は可能です。
消さずに修理する方法
まずパソコンから故障しているハードディスクを取り外してデータ環境移行(丸ごとコピー)と言う方法で現状のwindowsや保存ファイル・フォルダ、各種設定、インストール済みアプリなど含め正常な新しいディスクへ丸ごとコピーを試みます。
成功すればパソコンに取り付けて組み戻せば完了です。
これで交換しても今までの状態のままwindowsが立ち上がります。
容量をアップして取り替える事もできます。
その場合はパーティションを調整して容量アップ分をCドライブに合体させCドライブの空き容量を増やす事もできます。
成功しない場合
もし成功しなかった場合は移植できません。
その場合は残念ですが諦めてください。
ドライブを取り付けた後に新規でリカバリインストールなりwindowsインストールなりでOSを導入するしかございません。
尚、それでも一部分でもデータを残したいと言う場合は当店のデータ復旧サービスで必要なファイルの救出を試みる事ができます。
windowsが起動できるぐらいであればたとえ異常にデータアクセスが遅い状態であっても一部分であれば取り出す事ができるでしょう。