ノートパソコンのファン交換修理(冷却ファンの修理)
異音が出ているファンと交換するファン
ノートパソコンのファン交換修理です。
冷却ファンは主にCPUの発熱を冷やす役目をします。
この冷却ファンはCPUファンと言われます。
その他ゲーミングPCなどハイスペックなノートパソコンではGPUを冷却するファンも入っている場合があります。
グラフィックチップを冷やす為のGPUファンです。
ファンで冷却する仕組み
CPUやGPUは負荷がかかればかかるほど発熱します。
ノートパソコンでは一般的にCPUやGPUから発生した熱をヒートシンクと言われる放熱部品が受け取り排気孔まで誘導し、そこから冷却ファンによって風を送る事により溜まった熱をパソコンの外部に排熱する仕組みになっています。
代表的なファンの故障はうるさい音・異音
この冷却ファンが正常に回転できなくなるとファンの動作音が異常になり「ブーン」「ジー」 「ゴリゴリ」「カタカタ」「ガラガラ」「キュルキュル」「ピー」など、うなる様な音や擦れるような音がします。
これは主に羽が回転する中心の軸がブレてスムーズに回転する事が出来なくなってしまった場合に発生しますが、とてもうるさい音がする場合は冷却ファンの故障ですので交換修理が必要です。
ノートパソコンによってファンの制御も色々ございますので起動時は無音で、しばらく経ってから異音が出たり急に異音を発する場合もございますが、これはファンが回転するところまでCPUの温度が達していなかったりファンの軸がズレて噛んで回り始める力が足りなかったりなどが考えられ、それを超えると回りだし異音が出ると言う症状もございます。
このようなCPUファンは問題です。
ファンが正常に回転しないと冷却効率が低下しますので冷却不足でパソコンの動作が遅くなったり熱くなりすぎてパソコンの電源が落ちたりする場合もあります。
冷却ファンの交換修理が必要又は必要と思われる主な症状は
- ファンから異音がする(うるさい異常音)
- 突然パソコンの電源が落ちる (CPUが発熱しすぎて保護により電源が切れる)
- パソコンが熱い(CPU冷却不良)
- ファンの回る音がしない。
- 起動時や使用中にファンエラーが表示される。
などが想定されます。
このような症状のノートパソコンは冷却ファンの交換修理をご検討ください。
ノートパソコンのCPUファン交換・修理時のポイント・注意点
冷却ファン自体の故障なのか確認する
冷却ファンの交換は、まず交換前に回転状況やCPUの温度、異音・異常音の具合などを診てファン自体の故障かどうか判断しなければなりません。
マザーボード側の故障と言う場合も稀にございます。
またファンの故障ではなく通常の回転音だがヒートシンクに埃が詰まっていて排熱不足によりファンの回転量が増し増しになっていて常にうるさい音と言う場合もございます。
音を聞いたり、タスクマネージャーでCPUの使用率を見たりCPUに負荷をかけてファンの回転量を増して動作音やCPU温度の上昇具合を診ます。
パソコンの電源を入れた最初から明らかにもの凄くうるさいファンの回転音がするのであれば、正常ではありませんのでファンの故障で確定です。
このようなノートパソコンは冷却ファン交換で静かな本来の動作音に改善させる事ができます。
ノートパソコンのファンは互換性が無い
冷却ファンを交換するには、まずノートパソコンに搭載されているファンの型番や仕様を確認しなければなりません。
ノートパソコンの冷却ファンは、その機種やシリーズ専用に作られているファンが殆どですので、形状も様々あり互換性が殆どありません。
電圧が何Vで電流はどの位引っ張るのかPWM制御なのか電圧制御なのか2ピン3ピン4ピンなどコネクタの芯数やアサインがどうなっているのか以前に合うものしか合いません。
例え同じ形状のファンであっても合わない場合がある。
冷却ファンなら何でも取り付けられると言うものではありませんので、適合する冷却ファンで交換していきます。
ノートパソコンのファンを交換する方法・分解手順も様々
ノートパソコンの裏面カバーの一部を外せば容易にファン交換が行えるものや、裏面ケース全体やキーボード側丸ごと取り外さないとファン交換が出来ないものまでノートパソコンの構造により色々あり交換・修理の方法も様々です。
ノートパソコンによっては、最悪の場合マザーボードまで取り外さないとファン交換が出来ない機種などもあります。
考え方としてはファンを交換する為に必要な箇所は全て分解して故障したファンを取り外し正常なファンを取り付けてパソコンを組み戻すと言う事になります。
ノートパソコンの修理・冷却ファン交換の方法・修理事例
ファン交換修理前・準備した冷却ファン
ファン交換修理を行うノートパソコン
こちらのパソコンは富士通 FMV LIFEBOOK AH53/RのノートパソコンでWindows8.1搭載の機種です。
ファンの音が非常に大きい。ノートパソコン本体がかなり熱いと言う事でファン交換の修理をご依頼をいただきました。
現状はWindows10になっていました。
Windows8.1でもWindows10でもファンを交換する事自体に関係はありません。
交換前のファン動作を確認
パソコンを起動させてみたところ、もの凄い音でファンが回りました。
本来であればファン交換前に動作音の確認と常時と負荷時のCPUの温度を計測してから交換作業に入るのですが、ファンの音が危険なほど大きくてうるさい音でしたので、あわててそのままシャットダウンさせました。
この状態ではパソコンを動作させるだけでも危険です。
冷却ファン交換作業開始
ノートパソコン本体の裏面カバーを外すと冷却ファンを確認する事ができました。
このようなノートパソコンの構造であれば交換も容易です。
ネジとコネクタを外し冷却ファンを取り外して、同時にエアーでヒートシンク周りのホコリを飛ばします。
新しい冷却ファン取り付け時の様子
こちらは新しい冷却ファンへ交換した写真です。
ファンを取付けてコネクタを接続してアルミテープも戻しネジで固定します。
その後裏面のカバーも戻して冷却ファンの交換自体は完了です。
ファン交換後に異音の改善とCPUの温度を確認
冷却ファン交換後の動作確認
その後Windowsを起動させて冷却ファンの動作音を確認します。
あとCPUの温度も確認して平常時の温度やCPUに負荷をかけた最大温度を確認したり熱上昇に対するファン回転量の追従を確認したりして問題なければノートパソコンの冷却ファン交換修理は完了です。
ファン交換・ノートパソコンのファン修理はお任せください
当店では安価にノートパソコンのCPUファン・冷却ファンの交換修理を行っております。
パソコン本体が異常に熱い・熱すぎてパソコンの電源が切れる・ファンエラーが表示される・うなる様な異音・擦れるような異常音が発生するなど冷却ファンの故障と思われるノートパソコンの修理をご検討されているお客様。
お気軽にご相談ください。
ノートパソコン以外に液晶一体型パソコンの冷却ファン交換修理も承っております。
ファン分解清掃・グリスアップのオーバーホールで異音を改善できる場合もあります。
改善できるかどうかは試してみないと判りませんが、ご希望の場合はファン交換修理を行う前にファンのオーバーホールを試みる事ができます。
ちょっと煩くなってきたな位であれば改善できる可能性がありますのでご希望ありましたら合わせてご相談ください。
主なパソコン部品交換修理の一覧
- ハードディスク交換修理(HDD・SSD・SSHD)
- 光学ドライブ交換(CD・DVD・BDドライブ)
- キーボード交換修理
- 液晶パネル交換修理
- 液晶バックライト交換
- 液晶インバータ交換
- 冷却ファン交換
- CPU交換
- メモリ交換
- 電源コネクタ修復・交換修理(DCジャック)
- 電源ユニット交換
- マザーボード交換